「いっきに! 同時に! 世界史もわかる日本史<近現代編>/河合敦」(実業之日本社)
明治維新から太平洋戦争、そして戦後の高度経済成長から現代の平成にいたるまでの日本の近現代史を、同時期に起きた世界の出来事と並行しておさらいできる易しい歴史実用書です。
日本の政策、とくに外交政策を決定するとき、当時の列強大国の情勢が大きく関わっていることはいうまでもなく、日本史を学ぶとき、世界で何が起きていたのかを併せて知ることはとても重要です。
1つの歴史的事実に焦点をあてて深堀りするのも面白いものですが、まずは時間軸と世界軸で歴史の全体像を把握することが大切です。
そうした意味で、この一冊は大変有益な内容であったと思います。
<目次>
第一章 1868~1890年 立憲国家の成立と帝国主義の進展
第二章 1891~1911年 日清・日露戦争と新しい国際関係の成立
第三章 1912~1926年 激動の大正期と第一次世界大戦
第四章 1927~1945年 軍部・ファシズムの台頭と第二次世界大戦
第五章 1945~1968年 占領下から高度成長、そして冷戦の始まり
第六章 1969~1989年 昭和の最後の20年、新秩序の形成
終章 1989~2013年 平成、そして新たなる世紀へ
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■□□□□ 難
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