仕事に効く教養としての「世界史」/出口治明

2016年01月09日 00:00

『歴史を教養として学ぶ』

「仕事に効く教養としての「世界史」/出口治明」(祥伝社)

ライフネット生命の会長兼CEOである出口氏が自ら得てきた世界史への深い造詣をもとに、独自の推論を交えながら世界史を教養として身につけられるようまとめた一冊です。

出口氏がこれまでに読んだ歴史書は5,000冊以上。この書籍をまとめるために読んだ本は一冊もないため、参考文献が明示されていないというから驚きです。

歴史を学ぶということ自体が仕事に対してクリティカルに効くということはありませんが、大局を見据える癖をつけること、現状を解明するための思慮深さを身につけるという点で、その教養は仕事のみならず生きるうえでも必ず役に立つものだと思います。

また世界史を学び直すことで、いまの世界が違って見えてきます。

世界情勢に興味をもつことは、ビジネスにも幅が拡がるのではないでしょうか。

「自分が生まれる前のことについて無知でいることは、ずっと子供のままでいること(キケロ)」

歴史を学ぶことは、本来であればライフワークにあたるものではないかと感じました。

世界史に少しでも興味のある方に、間違いなくおすすめできる一冊です。

<目次>

第1章 世界史から日本史だけを切り出せるだろうか

第2章 歴史は、なぜ中国で発達したのか

第3章 神は、なぜ生まれたのか。なぜ宗教はできたのか

第4章 中国を理解する四つの鍵

第5章 キリスト教とローマ教会、ローマ教皇について

第6章 ドイツ、フランス、イングランド

第7章 交易の重要性

第8章 中央ユーラシアを駆け抜けたトゥルクマン

第9章 アメリカとフランスの特異性

第10章 アヘン戦争

終章 世界史の視点から日本を眺めてみよう

読書時間:短 ■■■□□ 長

読み易さ:易 ■■□□□ 難

<一節ピックアップ>

「人生には、何が起こるわかりません。人間万事塞翁が馬、楽あれば苦ありです。ですから、とりわけ未来ある若い皆さんには、人生の出来事に一喜一憂するのではなく、長いスパンで物事を考え、たくましく生き抜いてほしいと思います。そのためには、目前の現実にばかり心を奪われることなく、自分のアンテナを高く広く張りめぐらして勉強してほしい。そして、今日まで流れ続け、明日へと流れて行く大河のような人間の歴史と、そこに語られてきたさまざまな人々の物語や悲喜劇を知ってほしいと思います。それが人生を生き抜いていく大きな武器になると思うのです。」

<あわせて読みたい>

「スタンフォードの自分を変える教室/ケリー・マクゴニガル」(大和書房)

「困難な成熟/内田樹」(夜間飛行)


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