「ジャイロスコープ/伊坂幸太郎」(新潮文庫)
伊坂幸太郎氏による7つの短編が収録された一冊です。
ミステリーからSF、そしてヒューマンストーリーまで、多岐にわたるジャンルを楽しめる内容でした。
「浜田青年ホントスカ」は、相談屋の仕事の手伝いを引き受けた浜田青年の物語。あっと驚く結末が待っていました。
「ギア」は、謎の生物が現れるSF物語。多くのSFにテーマがあるように、この作品にも『社会の仕組み』というテーマが隠れていたのかもしれません。
「if」は、バスジャックを背景に『もしあの時こうしていれば』という状況を描いた作品。あの時のチャンスがもう一度訪れたら、あなたならどうしますか?
その他にも、最後に全てが繋がる伊坂ワールドを楽しめる「一人では無理がある」など、一つ一つの作品を濃厚に楽しむことができました。
<目次>
・浜田青年ホントスカ
・ギア
・二月下旬から三月上旬
・if
・一人では無理がある
・彗星さんたち
・後ろの声がうるさい
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■□□□□ 難
<一節ピックアップ>
「誰だってそうだ。みんな自分の命が、人生が心配で、一番大事に決まってる。どんな事故や事件が起きても、人が真っ先に思うのは、『それって私に関係するかしら』だ。むしろ正しい生き方だよ。」
<あわせて読みたい>
↓『伊坂作品を読んでみたい!』と思う方は、是非シェアを!
コメント
コメントが見つかりません。