「陽気なギャングが地球を回す/伊坂幸太郎」(祥伝社文庫)
人間嘘発見器の成瀬。
話し出すと止まらない響野。
人間より動物が好きな久遠。
秒刻みの体内時計を持つ雪子。
この4人が、とある事件をきっかけに始めたのは銀行強盗。
綿密な計画のおかげで、これまで失敗したことのないこのチーム。
しかしある日、銀行強盗を終えた逃走中に、現金輸送車ジャック犯から現金を奪われるという予期しない事態がふりかかってきます。
なぜ、このタイミングで襲われたのか。
無事、現金を奪い返すことができるのか。
個性的な4人のキャラクタによる現金奪還劇。
楽しく読ませてもらいました。
<目次>
第一章 悪党たちは下見のあとで、銀行を襲う
第二章 悪党たちは反省を行ない、死体を見つける
第三章 悪党たちは映画館の話をし、暴力をふるう
第四章 悪党たちは作成を練り、裏をかかれる
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■□□□□ 難
<一節ピックアップ>
「人を短時間で従わせるにはそれなりの荒療治が必要だ、とは成瀬がたびたび口にする台詞だ。人間というのはそれぞれが主人を持っている。主人とは、つまり人が行動する時の拠りどころで、それは、実際に自分の上に立つ上司かもしれないし、自分だけの、「美学」かもしれない。「一般常識」かもしれないし、「損得勘定」かもしれない。とにかく、人は行動する時にはその主人、ルールに従う。」
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