『大世界史 現代を生きぬく最強の教科書/池上彰、佐藤優』(文春親書)
ISの拡大、EUの難民問題、中国の台頭。
いま世界が大きく変わろうとしています。
世界情勢に精通した二大著者が、いま世界で起きている事象について、その背後にある歴史や宗教、地政学などの見地から状況を会話形式で詳しく説明している一冊です。
ISはなにを目指しているのか。
中東諸国の思惑はそれぞれどういったものか。
中国の拡大路線の根底にあるものとは何か。
EUは今後どうなるのか。
目の前の事象は単に突発的に起こったものではなく長い歴史の先端にあるという捉え方をするべきで、歴史を学ぶことについても現代と結びつけて学ばなければ意味がないと佐藤優氏はいいます。
また、歴史だけでなく、宗教や民族なども深く関わっているということも知ることができました。
ニュースの裏側を読み解くヒントが満載された一冊です。
<目次>
1 なぜ、いま、大世界史か
2 中東こそ大転換の震源地
3 オスマン帝国の逆襲
4 習近平の中国は明王朝
5 ドイツ帝国の復活が問題だ
6 「アメリカvsロシア」の地政学
7 「右」も「左」も沖縄を知らない
8 「イスラム国」が核をもつ日
9 ウェストファリア条約から始まる
10 ビリギャルの世界史的意義
11 最強の世界史勉強法
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一節ピックアップ>
「本書の『大世界史』というタイトルには二つの意味がある。第一は、世界史と日本史を融合した大世界史ということだ。日本の視座から世界を見、また世界各地の視座から日本を見、さらに歴史全体を鳥瞰することにつとめた。第二は、歴史だけでなく、哲学、思想、文化、政治、軍事、科学技術、宗教などを含めた体系知、包括知としての大世界史ということだ。」
<あわせて読みたい>
・「新・戦争論 僕らのインテリジェンスの磨き方/池上彰、佐藤優」(文春新書)
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