東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考/木原 直哉

2016年01月16日 00:00

『自分の幸せを手にするための確率論』

「東大卒ポーカー王者が教える勝つための確率思考/木原 直哉」(中経出版)

ポーカーの世界大会でタイトルを獲得した実績のある著者が、確率論をもとにした生きるために役立つ思考法を紹介している一冊です。

自分の人生においては、まず何より、自分にとっての幸せを定義することが大切です。

その幸せを、行動を起こしたことによるリターンであるとしたとき、この本で紹介されている「リスクとリターンの考え方」そして「期待値という考え方」が役立つのではないでしょうか。

「リスクとリターンの考え方」 としては、どういう行動をとれば、より多くのリターンが期待できるのか。

今の自分にとって、そのリターンとは何なのか。

そのリターンのために、どこまでのリスクを許容できるのか、ということを考える。

「期待値という考え方」としては、期待値が上がるなら、少しでもいい結果を得られるために限界までひたすらに真剣に努力する。

期待値が上がらず、考えたところでどうしようもないことは考えないこと。

とくに、「考えるべきことと考えても仕方のないことを峻別できることは大切な能力である」という一節には共感しました。

また、ポーカーというゲームが、期待値をぎりぎりまで上げるための確率論による思考戦だということを、初めて知ることもできました。

<目次>

第1章 本当のリスクマネジメントとは

第2章 チャンスを引き寄せる確率的な思考力

第3章 「お金」との正しいつき合い方

第4章 最大のリスクとは何か

第5章 必要なのは「失敗」か?「挑戦」か?

第6章 自ら選択する生き方

第7章 不安を消し去る方法

読書時間:短 ■■■□□ 長

読み易さ:易 ■■□□□ 難

<一節ピックアップ>

「まず、期待値が上がるのなら、少しでもいい結果を得られるのなら、限界まで、ひたすら真剣に努力すること。そして、その裏返しとして、考えたところでどうしようもないこと、悩んだところで期待値が上がらず、良い結果に結びつかないことは、考えないこと。なぜなら、意味がないからです。思考の質を高めることと同時に、考えるべきことと、考えても仕方のないことを峻別できることも、自分は大切な能力だと思うのです。」

<あわせて読みたい>

「カイジ「命より重い! 」お金の話/木暮太一」(サンマーク出版)

「「ズルさ」のすすめ/佐藤優」(青春出版社)


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