「追いつめる親「あなたのため」は呪いの言葉/おおたとしまさ」(毎日新聞出版)
子を持つ親として、教育への向き合い方を考えるために手に取った一冊です。
子供にとって良い教育とは何でしょうか。
学歴社会が生んだ現代の教育システムに、最近は多くの反論を見るようになりましたが、それでも社会に出るためにはある程度の学歴が必要だという考えは、暗黙の内にまだ残っているのではないでしょうか。
しかしながら、だからといって「あなたのためだ」と勉強を子供に強要する親の姿勢には同調できません。
何のために勉強をする必要があるのか。
勉強するとどうなるのかを、まず親自身が理解するよう努め、それを子供に伝えることが大切なのではないかと思います。
もちろん子供自身にも、親とは異なる価値観があるはずですから、親自身の理解がそのまま伝わるわけではありません。
子供に勉強を強要するのではなく、子供といっしょに勉強していく親の姿勢が、教育への向き合い方なのではないかと感じました。
<目次>
第1章 「あなたのため」という呪い
第2章 「どうしてできないの?」という凶器
第3章 "いい子"ほど危ない!
第4章 「子供の出来は親次第」という幻想
第5章 断ち切る勇気
第6章 「親は無力」を認めることからはじめよう
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一節ピックアップ>
「子供の人権には3つの柱があると言う。「生まれてきて良かったね」と言ってもらえる。「ひとりぼっちじゃないからね」と言ってもらえる。「あなたの人生はあなたしか歩めない」と認めてもらえる。」
<あわせて読みたい>
・「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え/岸見一郎」(ダイヤモンド社)
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