「本質思考 MIT式課題設定&問題解決/平井孝志」(東洋経済新報社)
多くの情報が氾濫するこの時代、与えられた情報だけで「わかった気になる」ということが多くなってきたように思います。
そのような中でも成果を出せる人というのは、考えていることがより深く、正しい判断や意思決定ができているものではないでしょうか。
著者が書いているように、本質から考えず目に見える表層的な部分だけ見て考えても、スジの悪い答えしか出てこないのではないかと私も思います。
成果を出すには、本質から考えているか否かも重要な要因になるのではないでしょうか。
「今の時代、結果につながる思考と、それに基づく意思決定のためには、目先の情報や表層に囚われることなく、本質から考えようとすることがとても大切である。」
著者は、この思考のアプローチを「本質思考」と定義しています。
本質思考とはどういったものかという点から、実際に本質思考を身につけるための実践までを紹介しているこの書籍は、問題をより深く捉え直し、スジの良い答えを導き出すための指南書として、とても役に立つ一冊ではないかと思います。
<目次>
CHAPTER1 人は意外に深く考えていない
CHAPTER2 本質思考とは何か?
CHAPTER3 本質思考のステップ1 モデルを描く
CHAPTER4 本質思考のステップ2 ダイナミズムを読み解く
CHAPTER5 本質思考のステップ3 モデルを変える打ち手を探る
CHAPTER6 本質思考のステップ4 行動し、現実からのフィードバックを得る
CHAPTER7 本質思考を身につけるためのトレーニング方法
<一節ピックアップ>
「成果を出せる人は、考えていることがなんとなく深くて、正しい判断や意思決定ができているように思える。このような差はどこから来るのだろうか。私はその差が、「本質から考えているか否か」にあるのではないかと感じている。本質から考えずに、目に見える表層的な部分だけを見て考えても、スジの悪い答えしか出てこない。だから結果につながらない。」
<あわせて読みたい>
・「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする/グレッグ・マキューン』(かんき出版)
・「【新訳】信念の魔術ーーー人生を思いどおりに生きる思考の原則/C・M・ブリストル」(ダイヤモンド社)
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■■■□ 難
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