「GIVE & TAKE 「与える人」こそ成功する時代/アダム・グラント」(三笠書房)
「ギブアンドテイク」という言葉は、よく耳にすることがあります。
相手に与えた分だけ、自分も与えられるといった意味で使われることが多いのではないでしょうか。
著者は、大きな成功を収める人の3つの共通点「やる気」「能力」「チャンス」に加え、「人とどのようにギブアンドテイクするか」も成功を大きく左右すると、この書籍で説明しています。
まず、人は自分の役割や相手との関係によって、「ギブアンドテイク」における3つのタイプを使い分けるとあります。
ひとつのタイプは「テイカー」。このタイプの特徴は、常に与えるより多くを受けとろうとする、自分の利益を優先するなどが挙げられています。
ふたつめのタイプは「ギバー」。受けとる以上に与える、他人を中心に考え相手の求めるものに注意を払う、見返りを期待することなく相手を助けるなどの特徴があります。
最後に「マッチャー」。公平という観点に基づいて行動する、人を助けるときは見返りを求める、ギブアンドテイクを五分五分に保つという特徴があり、たいていの人はこのタイプであるといいます。
書籍の中では、成功から程遠い位置にいるのは「ギバー」であるが、成功を収める位置にいるのも「ギバー」であると書かれています。
なぜ同じ「ギバー」が、このように両極端な位置に存在しているのかを、事例やデータを取り入れ詳細に記載されています。
仕事やプライベートにおける「ギブアンドテイク」の考え方を見直せる、よい一冊であると思います。
<目次>
PART1 あなたは、まだ「ギブ&テイク」で人生を決めているのか
PART2 「名刺ファイル」と「フェイスブック」を見直せ
PART3 チームの総力を活かせる人
PART4 荒野で"ダイヤモンド"を見つける法
PART5 「パワーレス」の時代がはじまった
PART6 「与える人」が気をつけなければならないこと
PART7 気づかいが報われる人、人に利用されるだけの人
PART8 人を動かし、夢をかなえる「ギブの輪」
PART9 「成功への道」を切り拓く人たち
<一節ピックアップ>
「大きな成功を収める人びとには三つの共通点がある。それは「やる気」「能力」「チャンス」だ。成功とは、勤勉で、才能があり、かつ幸運な人びとによって達成されるものである。(中略)シェーダーとホーニックのエピソードからは、第四の要因が浮かび上がってくる。極めて重要であるにもかかわらず、なおざりにされがちなことーーそう、成功とは、人とどのように「ギブ・アンド・テイク」するかに大きく左右されるということだ。」
<あわせて読みたい>
・「ミリオネア・マインド 大金持ちになれる人―お金を引き寄せる「富裕の法則」/ハーブ エッカー, 本田 健」(三笠書房)
・「世界一ふざけた夢の叶え方/ひすい こたろう, 菅野 一勢, 柳田 厚志」(フォレスト出版)
読書時間:短 ■■■■□ 長
読み易さ:易 ■■■□□ 難
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