モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク, 大前 研一(訳)

2014年11月02日 20:17

『これからの働き方を考える上での必読書』

「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク」(講談社)


モチベーションについて、生存欲求にあたるものをVer1.0、報酬や賞罰を目的とするものをVer2.0とした上で、人が本来持つ好奇心や、より大きなことを成し遂げたいという動機をVer3.0に位置づけ、高度経済成長を支えたVer2.0からのアップデートの必要性を説いた書籍です。

また、Ver3.0のモチベーションを維持するために必要な「自律性」「マスタリー(熟達)」「目的」の3要素についても説明しています。

これまでの教育で培われてきたVer2.0というOSについて考えるきっかけを与えてくれ、そしてVer3.0への道筋を教えてくれます。

必読です!

<目次>

第1部 新しいオペレーティング・システム

 第1章 <モチベーション2.0>の盛衰

 第2章 アメとムチが(たいてい)うまくいかない7つの理由

 第3章 タイプⅠとタイプⅩ

第2部 <モチベーション3.0>3つの要素

 第4章 自律制(オートノミー)

 第5章 マスタリー(熟達)

 第6章 目的

第3部 タイプⅠのツールキット

<一節ピックアップ>

「人間を行動に駆り立てるものは何か、と考えてみれば、原始時代は空腹を満たしたり、生殖など生存本能に基づくものであった<モチベーション1.0>。工業化社会になってサラリーマン社会ができれば、アメとムチで駆り立てられた<モチベーション2.0>。こうしたOS(パソコンのOSのように人間を支配する決まり)が次第に機能しなくなり、モチベーションとは何か?を再び問わなくてはいけない時代が来ている。現代社会を駆り立てているものは何か?これが本書のテーマであり、答えは<モチベーション3.0>である。」

<関連書籍>

「フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか/ダニエル ピンク」(ダイヤモンド社)

「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク」(三笠書房)

読書時間:短 ■■■■□ 長

読み易さ:易 ■■■■□ 難


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