「会社という病/江上剛」(講談社+α新書)
旧第一勧銀の広報部に在籍し、総会屋利益供与事件の収拾に尽力された著者が、日本の会社における様々なシステムについて疑問を呈し、論じていく一冊です。
多くの方が所属する会社という組織で、問題視すべきところはどこなのか。
そしてその問題に対し、どう対処していけば良いのか参考になる内容も多かったです。
人事、出世、派閥、上司、会議、残業。
会社のなかに置かれている自分自身の環境を客観的に捉え直し、盲目的になっているところはないか再点検することができました。
重要なのは、会社とはあくまでも自分の人生を豊かにするフィールドの1つであると認識しておくことではないかと思います。
視野を拡げるためにも、有益な一冊だと感じました。
<目次>
1 人事という病~そんなに偉いか東大卒
2 出世という病~昇進が常に幸せとはかぎらない
3 派閥という病~持病として付き合うしかない
4 上司という病~バカ上司からは逃げろ。または大声で戦え
5 左遷という病~不本意な異動から開ける運もある
6 会議という病~この世の会議の9割はムダである(たぶん)
7 残業という病~それは上司の無能度のバロメーター
8 現場無視という病~ニセモノの「現場重視」に要注意
ほか多数
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■■□□ 難
<一節ピックアップ>
「会社は一時的な舟。人生は舟を降りてからも十分に長い。会社にいるうちに自分の人生を充実させることを考え、準備しておこう。会社を活用して人生を豊かにすればいいのだ。出世はあくまでもその結果だ。あくせくしたってたいしたことはない。」
<あわせて読みたい>
・「稼ぐ力 「仕事がなくなる」時代の新しい働き方/大前研一」(小学館)
・「貧乏はお金持ち 「雇われない生き方」で格差社会を逆転する/橘玲」(講談社)
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