「日本は本当に戦争する国になるのか?/池上彰」(SBクリエイティブ)
昨年、国会で可決された安保関連法案。
夏から始まった国会内外での議論を目の当たりにし、世界における日本の集団的自衛権のあり方、また、日本が直面している安全保障上の問題について深く考える機会をもった方も多いのではないでしょうか。
しかしながら、各メディアから主に流れてくる情報は感情にのみ訴えるものが多かったのも事実です。
年が変わり、騒ぎが少し落ち着いたところで、再度情報を整理し、日本の防衛はどうあるべきかを考えるために非常に役立つ一冊です。
日本は本当に戦争する国になるのか。
池上氏の言うように、漠然と不安を抱えるのではなく、きちんと問題に向き合うことが大事であると感じました。
<目次>
序章 賛成派と反対派、噛み合わなかった議論
1章 「安保法案」は「憲法違反」って、どういうこと?
2章 「安保関連法」って、いったいなに?
3章 「安保法制」と中国
4章 「安保関連法」はアメリカの言いなり?
5章 政治運動の新潮流が起きた
6章 戦後の安全保障政策の大転換って、どういうこと?
7章 「安保関連法」と「安保条約」との関係は?
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一節ピックアップ>
「安保関連法案賛成の新聞社は、社説ばかりでなく、他の紙面でも賛成派の意見しか掲載しないという極端な方針を取りました。一方、反対の論陣を張った新聞も、賛成意見をほとんど掲載しませんでした。その結果、どれか一紙だけを購読している読者は、全体が見えなくなるという結果に陥ってしまったように見えます。そこで、この本では、論戦の嵐が去った現時点で、改めて論点を整理してみました。「日本は本当に戦争する国になるのか?」。漠然と不安を抱えるのではなく、きちんと向き合う。そのために、今後どのように考えればいいのか、あなたに、そのヒントが与えられたら光栄です。」
<あわせて読みたい>
・「おとなの教養―私たちはどこから来て、どこへ行くのか?/池上 彰」(NHK出版)
・「池上彰のこれが「世界のルール」だ!/池上彰」(文藝春秋)
↓『自分でしっかりと考えたい!』と思う方は、是非シェアを!
コメント
コメントが見つかりません。