日本の論点2016~17/大前研一

2016年04月03日 00:00

『論理的思考から自らの行動を導き出す』

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大前研一 日本の論点2016〜17

「日本の論点2016~17/大前研一」(プレジデント社)


大前研一氏による日本の論点2016版です。

年々グローバリズムが加速する社会の中で、日本人としてどう立ち回るべきかを教えてくれる一冊です。

今回は「日本を見つめ直す論理思考」と「世界を見つめ直す論理思考」の両サイドから、日本と世界の現状を見つめ直し、どう対応していくかを結論づけている構成となっています。

日本の現状からは、アベノミクスの成果、年金制度、TPP、少子高齢化などを取り上げています。

また世界の現状からは、過去のリーマンショック、中国、中東情勢、イスラム国、そして集団的自衛権が取り上げられています。

ただ事実だけを羅列しているのではなく、こうした事実を前に自らがどう行動をを起こしていくかを導き出す。

いま、自分に何ができるのかを考えさせられる内容でした。

<目次>

side A 日本を見つめ直す論理思考

Strategy01 日本はどんな国家を目指し、どんな世界観を持つのか

Strategy02 アベノミクスのまやかしは見透かされている

Strategy03 目を覚ませ!年金制度はもう破綻している

Strategy04 「容積率緩和で富創出」わが日本活性化プラン

Strategy05 TPPが成立しても日本の農家は変わらない

Strategy06 世界に負けない「日本の農業」改革私案

Strategy07 沖縄から基地がなくならない隠された理由

Strategy08 人手不足は少子高齢化の問題にあらず

Strategy09 成長戦略の中核「水素ステーション」は危険すぎる

Strategy10 文科省提言「G大学・L大学」は若者をつぶす

Strategy11 大学は世界レベルの職業訓練所であれ

Strategy12 日立と三菱重工は経営統合すべきだ

Strategy13 総選挙圧勝は自民党の内部崩壊の序曲

Strategy14 被災地の復興を遅らせているのは誰なのか

Strategy15 橋下徹君へ「なぜ君は敗北したのか教えよう」

side B 世界を見つめ直す論理思考

Strategy16 備えよ!リーマンショック2と中国崩壊

Strategy17 中東争乱、アメリカは日本に何を要請してくるか

Strategy18 イスラム国を育てたのはいったい誰なのか?

Strategy19 中国の反腐敗キャンペーン、習近平の思惑

Strategy20 アメリカとキューバ、国交正常化は本当に実現するか

Strategy21 アメリカが弱体化、世界の勢力図が変わる

Strategy22 早過ぎた警告の書『ボーダレス・ワールド』ー今、眼前に

Strategy23 スコットランド独立問題は世界に飛び火する

Strategy24 混乱の要因となるのは指導者不足の国に広がるポピュリズム

読書時間:短 ■■■■□ 長
読み易さ:易 ■■■□□ 難

<一節ピックアップ>

「本気で日本経済を立て直そうとするなら、低欲望社会の問題解決に取り組むしかないのだが、その場合、三つぐらいの非常に際立った政策が必要になる。一つは移民政策であり、二つ目は少子化対策。安心して子供を産み、育てられるような社会をつくること。そして三つ目は教育改革。もう一度、世界で戦えるような気概とアンビション(大志)を持った人間を育てることだ。」

<あわせて読みたい>

「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク」(講談社)

「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク」(三笠書房)


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