「超思考/北野武」(幻冬舎)
今の世の中、本当に言いたいことを言える人がどれだけいるでしょうか。
常識、モラル、道徳を重要視するあまり、「ちょっと変だぞ?」と思ったことでさえ口に出せない。
そしていつしか言わないことと考えないことが同義になり、面倒なことを考えなくなる思考停止の状態に陥ってしまう。
北野氏がこの一冊で取り上げ考察するテーマと内容は、どれも一般的には迎合されないものばかりです。
しかし、常識を疑うという思考を持たない限り、モノゴトの本質を見極めることはできません。
一般論という温室の中で思考停止状態に陥っていないか。
本当に自分の信じるものを得るためにも、おおっぴらに口に出さずとも、この「超思考」によって視野を多極化し、モノゴトを一つ一つしっかりと考えていくことが大切であると感じました。
<目次>
第一考 日本総国民思考停止
第二考 医は仁術か、商売か
第三考 死刑の是非。生死の価値
第四考 そのハンバーガーは旨いか?
第五考 暗闇の老後をどう走り抜けるか
第六考 夢を売るバカ、探すバカ
第七考 芸術は麻薬だ
第八考 理想の国はあるのか
第九考 どっちにしろ幸せだ
第十考 唯一無二の価値はないか
第十一考 人知の及ぶ範囲
第十二考 飢える贅沢
第十三考 本音という作り話
第十四考 右向け、左!
第十五考 師弟関係
第十六考 俺の絵は売らない
第十七考 爆発前夜
第十八考 目に見えないこと
最終考 くそジジイとくそババア
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■□□□□ 難
<一節ピックアップ>
「人間なんだから、いろんな考えがあっていいんじゃないかと俺は思う。みんながみんな同じように考えるわけがない。違うことを言う奴がいなきゃ本当はおかしいはずなのだが、少なくとも真面目な顔をして異論を口にする人間が、どんどん少なくなっているような気がしてならない。」
<あわせて読みたい>
・「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする/グレッグ・マキューン」(かんき出版)
・「未来に先回りする思考法/佐藤航陽」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
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