「未来に先回りする思考法/佐藤航陽」(ディスカヴァー・トゥエンティワン)
未来を予測し、すべてを的中させることはできません。
しかし、テクノロジー分野におけるこれまでの成功者たちは、まるで未来を見通したかのようなビジネスを展開し成功をおさめてきました。
この一冊は、こうした成功者たちの「未来を先回りする思考法」を、著者自身の経験も含めて紹介されています。
その思考法のひとつは、テクノロジーの変化を点ではなく線で捉えること。
テクノロジーの特徴を理解し、その現時点の位置を把握することで未来の姿を予測することができるといいます。
もうひとつは、すべてを原理から考えること。
なぜそのテクノロジーが必要とされているのかを理解することが、不確実な未来を予測するにあたっておおまかな方向性を示してくれるとしています。
未来を予測し行動を起こすには、いずれにしても、時代の変化に柔軟に対応できる思考が不可欠であると感じました。
<目次>
第1章 テクノロジーの進化には一本の「流れ」がある
第2章 すべてを「原理」から考えよ
第3章 テクノロジーは人類の敵なのか
第4章 未来に先回りする意思決定法
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一節ピックアップ>
「その考え方の本質は「地図を捨ててコンパスを持つ」ことにあります。これまでのように地図の地形が永遠に同じ場所にあるという前提が崩れてきているなかで、古い地図を握りしめていては、動くことすらできません。最小限のリソースを携えて、あとは仮説検証をこなしながら、コンパスを指す方向だけを頼りに、柔軟に進む方向を変えつつ進んでいく方が、結果的にゴールに早くたどり着きます。」
<あわせて読みたい>
・「エッセンシャル思考 最少の時間で成果を最大にする/グレッグ・マキューン」(かんき出版)
・「0(ゼロ)ベース思考 どんな難問もシンプルに解決できる/スティーブン・レヴィット、スティーブン・ダブナー」(ダイヤモンド社)
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