「困難な成熟/内田樹」(夜間飛行)
フランス現代思想を専門としている著者が、「社会の中で生きるということ」「働くということ」「与えるということ」などをテーマとした人生相談に対し、その深い知識と思慮、そして経験から答えを導き出し、わかりやすく丁寧に解説されている一冊です。
サブタイトルに「14歳から読みたい自由と勇気の人生案内」とあるように、とても読みやすい哲学書にあたると思います。
各章、各テーマ1つ1つの内容がとても濃厚で、人生を考えるうえで非常に役立つことは間違いありません。
まずは第1章にある「責任を取ることなど誰にもできない」の節を読んでみれば、この一冊の面白さが伝わってくると思います。
教養を深めたい方におすすめの一冊です。
<目次>
第一章 社会の中で生きるということ
第二章 働くということ
第三章 与えるということ
第四章 伝えるということ
第五章 この国で生きるということ
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一節ピックアップ>
「子として友人として配偶者として親として、それぞれの立場において、愛したり愛されたり、傷つけたり傷つけられたり、助けたり助けられたり....というごくごく当たり前の人生を一日一日淡々と送っている間にいつのまにか身についた経験知・実践知の厚みや深みを、僕たちは「成熟」という言葉で指し示している。」
<あわせて読みたい>
・「嫌われる勇気 自己啓発の源流「アドラー」の教え/岸見一郎」(ダイヤモンド社)
・「まんがでわかる 7つの習慣/フランクリン・コヴィー・ジャパン」(宝島社)
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