「ザ・プラットフォーム:IT企業はなぜ世界を変えるのか?/尾原 和啓」(PLANETS)
人と人とがつながり、1人では生み出せない価値を創る仕組みは昔からありました。
井戸端会議という文化、地域のコミュニティなどの存在、仕事はプロジェクトごとにチームが形成されます。
そして現在、人と人とのつながりは、インターネットの普及で世界規模にまで拡大しています。
こうした環境の中で、持続的に参加者が増え、数多の価値を生み出していく活動を続けられる仕組み。
それが「プラットフォーム」という仕組みです。
大きなプラットフォームは世界を変えることができる。
この本はその例として、グーグル、アップル、Facebookなどの大手IT企業が、どういうプラットフォームを創り上げ活用しているかを紹介しています。
また、今後プラットフォームという仕組みの活躍が期待できる分野として、3Dプリンタ、教育分野、そしてシェアリングエコノミーの将来性についても言及されています。
自分1人では到底かなえることのできない壮大なプロジェクトも、仕組みを創り上げることで達成を可能にすることができるのではないか。
プラットフォームという仕組みの可能性を感じさせてくれる一冊でした。
<目次>
第一章 プラットフォームとは何か?ーIT企業、国家、ボランティア活動
第二章 プラットフォームの「共有価値観」ーグーグル、アップル、フェイスブックを根本から読み解く
第三章 プラットフォームは世界の何を変えるのか?ー3Dプリンタ、教育、シェアリングエコノミー
第四章 プラットフォームは悪なのか?ービジネスモデルの重力、ネットの倫理、現代のリベラルアーツ
第五章 日本型プラットフォームの可能性ーリクルート、iモード、楽天
第六章 コミュニケーション消費とは何か?ーミクシィ、アイドル、ニコニコ動画
第七章 人を幸せにするプラットフォームー「リベラルアーツ」としてのプラットフォーム
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一節ピックアップ>
「プラットフォームという仕組みは世の中を変えることができる。また、仕組みをつくることは大事ですが、それ以上にスタッフが笑顔で持続的に活動できるように、プラットフォームは運営しなければならないということを学びました。そうすることで人を笑顔にし、自分たちも笑顔でたのしくいられるのです。そう、持続的なプラットフォームの仕組みは笑顔から生まれるのです。」
<あわせて読みたい>
・「無印良品は、仕組みが9割 仕事はシンプルにやりなさい/松井 忠三」(角川書店)
・「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク」(三笠書房)
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