「億男/川村元気」(マガジンハウス)
個性豊かな「お金持ち」が登場し、主人公一男を翻弄していく様子が面白い一冊でした。
お金があれば人は幸せになることができるのでしょうか?
この物語に出てくる「お金持ち」たちは、幸せを手にしたようには描かれていません。
お金と幸せは、密接な因果関係があるように見えて、本当は関係ないのかもしれません。
お金と幸せを切り離して捉えたとき、初めて幸せについて考えることができる。
そう感じられた内容でした。
<目次>
・一男の世界
・九十九の金
・十和子の愛
・百瀬の賭
・千住の罪
・万佐子の欲
・億男の未来
<一節ピックアップ>
「むしろ君はお金を悪者にしてきたんだ。お金を持つと不幸になる。お金でも買えない幸せがある。そんな言い訳をして、お金に怯えて逃げ回ってきたんだ。だから君は、お金の大きさも、重さも、何も知らない。好きでもないものが、向こうからやってくるはずがない。君が金持ちにならなかったのは、才能がなかったからでも、運がなかったからでもなく、金持ちになるためにするべき、あたりまえのことを何もしてこなかったからなんだ。」
<あわせて読みたい>
・「カイジ「命より重い! 」お金の話/木暮太一」(サンマーク出版)
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■□□□□ 難
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