「キャプテンサンダーボルト/阿部 和重、伊坂 幸太郎」(文藝春秋)
文句なしにオススメできる一冊です。
登場人物の軽快な会話と、ところどころに埋め込まれたディテール。
最後にはすべてがつながり、ある種の爽快感を感じることができます。
私は、この物語のテーマは「陰謀」だと思いました。
世の中にはたくさんの「陰謀説」がはびこっています。
しかしながら私たちには、その真偽について確かめる術がありません。
そうした場合、「陰謀なんて存在しない」という結論に至りがちですが、ここで少し立ち止まり、自分の頭で考えてみることも大切なのではないでしょうか。
物語の面白さや感動とは別に、この一冊を通じて、著者からのそうしたメッセージを受け取ったような気がします。
<あわせて読みたい>
・「一九八四年[新訳版]/ジョージ・オーウェル」(ハヤカワepi文庫)
読書時間:短 ■■■■□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
↓『面白い小説が大好きだ!』と思う方は、是非シェアを!
コメント
コメントが見つかりません。