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「子育ての哲学: 主体的に生きる力を育む/山竹 伸二」(筑摩書房)
2014年現在、子育て歴8年となりましたが、この一冊から教わることの多さといったらありませんでした。
これまでの経験から気付いたことの一つは、子育てには親自身の育ってきた環境がかなり大きく影響しているということです。
当然といえば当然なのですが、多くの親は自身の幼少期に経験したことを、そのまま自分の子育てに応用するのでしょう。
なぜなら、それが深く身について、無意識的にでさえ行動に現れるからです。
私は、子育てに、自分の経験一辺倒で向き合うのは、あまりよろしくないように思っています。
できれば、子供が社会に出るとき、それがどのような社会で、どのような環境なのかを考えたうえで、子育てに向き合いたいと思うのです。
今後、主体的に行動できる人材がますます必要とされる時代になると感じています。
さらに将来では、それは当然のことになっているかもしれません。
自分がわからないことを子供に教えるには大変な努力を伴います。
しかし、本当に子供の将来を考えるのであれば、親はその将来へ導くための努力をしなければならないと思うのです。
この一冊から、段階を通して子供の主体性を育むこと、そして将来を見据えるために、親自身の一層の啓発が必要だと感じました。
<目次>
第1章 親ってなんだろう?
第2章 なんで子どもを育てるんだろう?
第3章 子どもの感情をどう受け止める?
第4章 子どもをどうほめる?
第5章 子どもを社会へどう導けばいい?
終章 よい子育てってなんだろう?
<一節ピックアップ>
「人間が自由に生きるためには、自分の「したい」ことに気づく力、その可能性を吟味し、それをめがける主体性が必要になります。こうした自由に生きるための主体性を身につけ、感情、欲望、理性の主体になることこそ、本当の意味で子どもが自由に生きていくことを可能にするのです。」
<関連書籍>
・「乱読のセレンディピティ/外山 滋比古」(扶桑社)
・「禅、「前向きな心」をつくる生活の基本/枡野 俊明」(知的生きかた文庫)
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■■□□ 難
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