2016年5月

2016年5月は、オバマ米大統領が現職大統領として初めて広島を訪問するという歴史的な出来事がありました。

今期限りで大統領の任期を終えるオバマ氏のレガシーづくりの一環だという声もありますが、この訪問を実現するために大きな尽力があったことは疑う余地もありません。

「核なき世界」の実現に向け、オバマ氏が次期米大統領にその思いをどれだけ引き継がせることができるのか、注目です。

また、北朝鮮の活発な対外活動が４月から続いていました。

党大会で軍事政権、独裁体制が長期的に続くと明確となった今、隣国である日本はどのように対応していくべきなのでしょうか。

日本の安全保障路線にもまた、注目していく必要があります。

「北朝鮮、朝鮮労働党大会」（5月10日付）
　北朝鮮の首都・平壌で開かれていた第７回朝鮮労働党大会は９日、残っていた議題の党規約改正と金正恩第１書記の最高位推戴、党幹部人事を行い、閉幕した。正恩氏は新たに設けたポストの党委員長に就任した。偶像化をすすめる狙いとみられる。

「三菱自動車、日産傘下入り」（5月13日付）
　日産自動車と三菱自動車は12日、資本業務提携することで基本合意したと発表した。日産は、三菱自の株式34％となる2370億円を出資して筆頭株主になる方針で、事実上傘下に収める。

「蜷川幸雄さん、死去」（5月13日付）
　日本人の感性で読み解いたダイナミックなシェイクスピア劇などで知られ、国際的な活躍で「世界のニナガワ」と呼ばれた演出家、蜷川幸雄さんが12日午後１時25分、肺炎による多臓器不全のため、東京都内の病院で死去した。

「沖縄、女性不明。元米兵逮捕」（5月20日付）
　沖縄県うるま市の会社員島袋里奈さんが行方不明になった事件で、県警は19日、米国籍で米軍属のシンザト・ケネフ・フランクリン容疑者の供述に基づき、同県恩納村で島袋さんの遺体を発見、シンザト容疑者を死体遺棄容疑で緊急逮捕した。

「米、ベトナム武器禁輸を全面解除」（5月24日付）
　ベトナムを訪問したオバマ米大統領は23日、1975年のベトナム戦争終結後から続いたベトナムに対する武器禁輸措置を全面的に解除することを明らかにした。南シナ海で実効支配を強める中国の動きが、敵国同士だった両国の結びつきを強めた。

「確定拠出年金、対象拡大」（5月25日付）
　2017年から個人で年金資産を運用する個人型確定拠出年金（ＤＣ）に原則、誰でも入れるようになる。加入できる対象を公務員や専業主婦などにも広げる関連法が24日の衆院本会議で成立。公的年金だけに頼らず、自助努力で老後の備えを促す狙いがある。

「伊勢志摩サミット、開幕」（5月27日付）
　主要７ヵ国（Ｇ７）首脳会議「伊勢志摩サミット」は26日開幕し、世界経済を支えるため、金融緩和に加え、機動的な財政出動や構造改革に取り組むことが重要だという認識で一致した。

「オバマ米大統領、広島訪問」（5月28日付）
　オバマ米大統領は27日夕、米国の現職大統領として初めて被爆地・広島を訪れた。平和記念資料館を視察し、原爆死没者慰霊碑で献花した。演説で、戦争の悲惨さを強調し、「恐怖の論理にとらわれず、核兵器なき世界を追求する勇気を持たなければならない」と述べ、「核なき世界」を主導していく決意を改めて示した。

「安部首相、増税再延期の方針」（5月29日付）
　安部晋三首相は28日夜、首相公邸で麻生太郎財務相、谷垣禎一自民党幹事長と会談し、来年4月に予定する消費税率10％への引き上げを延期する方針を伝えた。