「世界観/佐藤優」(小学館新書)
国際情報誌「SAPIO」に2011年から今日まで著者が連載してきた「インテリジェンスデータベース」の記事をまとめた一冊です。
古い記事は6年前のものもあり、当時の情勢を振り返る良い材料になります。
数年前より継続している時事については、著者による現時点での補足が追記されています。
ほんの数年間の出来事ではありますが、私たちも歴史の中を生きているという感覚を持てました。
内容は、著者の専門分野のロシア・中東情勢の記事が多く、また、日が経つほどに緊張を増す東アジア情勢についてもまとめられています。
2016年を境に世界情勢は大きく変化していくことは間違いありません。
この変化の背景を知るためにも、有益な一冊であると思います。
<目次>
第1章 世界の「ルール」が変わった
第2章 視えざる「テロ」との戦い
第3章 東アジアの命運
第4章 危機に備えよ
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■■■□□ 難
<一節ピックアップ>
「私の場合、若干、価値相対主義的なところもあるが、自分の立場をはっきりさせる。そのことは、本書を読んでいただければよくわかる。しかし、何が何でも自分の立場が正しいと固執することはしない。「絶対に正しいものはある。ただし、それは複数ある」という発想をしているからだ。」
<あわせて読みたい>
・「大国の掟―「歴史×地理」で解きほぐす/佐藤優」(NHK出版)
・「大世界史 現代を生きぬく最強の教科書/池上彰、佐藤優」(文春親書)
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