「嘘だらけの日米近現代史/倉山満」(扶桑社新書)
現代日本の存在において、切っても切れない関係にあるアメリカ。
戦後より密接な立場にあるこの国の歴史を知ることはとても重要です。
しかしながら歴史というものは、強者による歪曲で作り上げられるものであるとよくいわれます。
「嘘だらけの」の枕詞にあるように、この一冊には、私たちがアメリカの歴史として学んできた通説を覆す内容がたくさん盛り込まれています。
読み物としては大変面白いものでしたが、残念ながら私には著者のいうことがどれだけ真実であるのかを判断する材料がありません。
鵜呑みにするもしないも読み手さん次第。
歴史認識は、人によって大きく違うものであるということは実感できました。
いずれにしても、歴史を学び直そうという気持ちにさせてくれる一冊でした。
<目次>
第一章 捏造だらけのアメリカ建国神話 1775~1865
第二章 知られざる日米の蜜月 1839~1908
第三章 世界大戦の勝者はソ連だった 1908~1945
第四章 敗者としてのアメリカ 1945~1960
第五章 冷戦期の"お利口さん" 1960~1990
第六章 アメリカよ、世界を返せ! 1991~2011
読書時間:短 ■■□□□ 長
読み易さ:易 ■■□□□ 難
<一説ピックアップ>
「実は、日本人は意外とアメリカ合衆国のことを知りません。なぜなら、日本の歴史教育において、『アメリカ史』は存在せず、世界史の中でも建国から1920年ごろまでのアメリカの扱いは極めてマイナーな存在でしかないからです。」
<あわせて読みたい>
・「ニュースの"なぜ?"は世界史に学べ 日本人が知らない100の疑問/茂木誠」
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