池上彰のこれが「世界のルール」だ!/池上彰

2015年07月20日 00:00

『変化の底流を知る』

「池上彰のこれが「世界のルール」だ!/池上彰」(文藝春秋)


池上彰氏が、週刊文春「そこからですか!?」に連載してきた記事を、世の中のルールという切り口で「トラブル解決法」「組織拡大術」「本音を見抜く」など、9つのジャンルに再構成した一冊です。

この一冊を読むことで、ざっくりと日本と世界の様子を伺い知ることのできる内容になっています。

特に「組織拡大術」で説明されているイスラム国の勢力は、「そこからですか!?」のタイトルのとおり、「そもそもイスラム教とは?」という説明から始まり、どのような思想のもと勢力を拡大しているのかが分かりやすく解説されています。

また「歴史の勉強法」で説明されているウクライナ問題。ウクライナという国、またその周辺国の歴史を探ることで、本当に複雑な問題であるという認識を持つことができました。

「変化に対応するには、変化の底流を知らなければならない。」

 表面上に現れている事象の裏側を知ること。

特に宗教や世界史の教養は、現在の世界を知るために必須であると感じました。

恐らく池上彰氏自身は、ここに掲載されている以上の情報を持っているのでしょう。

「ここまで」という線引きをしながらの執筆や講義活動が、池上彰氏のうまさなのだとも思いました。

<目次>

RULE1 組織拡大術ー「イスラム国」が急成長したわけ

RULE2 トラブル解決法ー間違いの謝り方が勝負だ

RULE3 ホンネを見抜くー公開情報から推理する

RULE4 歴史の勉強法ー社会人は教科書「世界史A」を読もう

RULE5 究極のリーダー術!?ー独裁・中国はどこに行く

RULE6 お金、マネー、資本を知ろう

RULE7 交渉術、プレゼンテーションを磨け

RULE8 ビジネスのカギは科学にあり

RULE9 インタビュー術!ー「いい質問」をする秘訣

<一節ピックアップ>

「それにしても、こうやって過去を俯瞰すると、世界は目まぐるしく変化していることを痛感します。変化に対応するには、変化の底流をしならなければなりません。そのための情報収集と整理。この本から、その技術を知ることもできるはずだと思っています。」

<あわせて読みたい>

「日本の論点(2015~16)/大前研一」(プレジデント社)

「経済ニュースの裏を読め! ~世界経済編~/三橋貴明」(TAC出版)

読書時間:短 ■■■□□ 長

読み易さ:易 ■■□□□ 難


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