「２０代で知っておきたいお金のこと／岡村聡」（中経出版）
お金について、わかりやすく短時間で学ぶことのできる一冊です。
まず、現在の若い世代は、自分の親世代と置かれている環境がまったく違うことを認識する必要があると著者はいいます。
たとえば、いま60歳以上の人は、税金や年金、健康保険料など国に支払った金額を、平均で約4,000万円も上回る利益を年金や医療保健、政府サービスという形で受け取れる一方、いま20代の人は、支払った金額を、約1,000万円下回るサービスしか受け取れないそうです。
親世代と比べ、現在の若い世代は、差し引き5,000万円も負担が大きいということになります。
もはや「親と同じくらいの生活」という考え方は通用しない。
お金については自分の両親を参考にせず、自らファイナンシャルリテラシーを高める必要があります。
貯金の考え方、お金のケア、自己投資・教育、保険について、投資のリテラシーなど、お金について学ぶべき指針を与えてくれる良い一冊です。
これから社会人になる方はもちろん、お金について学ぶ機会のなかった私たちにも大いに役立つ内容だと思います。
＜目次＞
第１章 ２０代で知っておきたい[お金リスク]
第２章 ２０代で知っておきたい[お金センス]
第３章 ２０代で知っておきたい[貯金のルール]
第４章 ２０代で知っておきたい[仕事とお金]
第５章 ２０代で知っておきたい[結婚とお金]
第６章 ２０代で知っておきたい[保険とお金]
第７章 ２０代で知っておきたい[老後とお金]
第８章 ２０代で知っておきたい[投資の仕組み]
第９章 ２０代で知っておきたい[投資入門]
第10章 ２０代で知っておきたい[投資と世の中の流れ]
＜一節ピックアップ＞
「若い世代は、自分の親世代と置かれている環境が全く違うことを認識してほしい。「背伸びしなくても親と同じくらいの生活ができれば」という考え方は、もう通用しない。だからこそ、ファイナンシャルリテラシーを高め、豊かな人生を送ってほしいという思いで、この本を執筆した。」
＜あわせて読みたい＞
・「カイジ「命より重い! 」お金の話／木暮太一」（サンマーク出版）
読書時間：短 ■■□□□ 長
読み易さ：易 ■■□□□ 難
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