「残酷な世界で生き延びるたったひとつの方法/橘玲」(幻冬社)
終身雇用の崩壊、市場のグローバル化などが進み、働き方が大きく変わりつつある現在、自己啓発をテーマにした書籍やセミナーが多く見られるようになりました。
自己啓発の福音を、「能力は開発できる」「わたしは変われる」「他人を操れる」「幸福になれる」の4つに分類し、著者が自らの観点と参考文献から、これらが実現可能なものかを検証しています。
特に、幸せになれるかについての章は、人はなぜ幸せや不幸を感じるのかという根本的なテーマからアプローチしているものであり、私自身が考えていた幸せの定義を見直す、良いきっかけとなりました。
これまでの働き方を変えていかなければならないこの残酷な世界の中で、自分自身の生き方を模索することのできる、内容の詰まった一冊だと思います。
<目次>
序章 「やってもできない」ひとのための成功哲学
第1章 能力は向上するか?
第2章 自分は変えられるか?
第3章 他人を支配できるか?
第4章 幸福になれるか?
終章 恐竜の尻尾のなかに頭を探せ!
<一節ピックアップ>
「ひとびとは合理化された教育制度(マンモス大学)から合理化された職場(マクドナルド)へ、合理化された家庭(高層マンション)から合理化されたレクリエーション施設(ディズニーランド)へと移動する。最終的には旅行(パックツアー)や自然体験(RVで過ごすキャンプ場)など、日常の合理性から逃避するためのルートまで合理化され、ひとびとは合理性という「鉄の檻」に閉じ込められ、そのなかで生きるほかなくなるだろう。」
<あわせて読みたい>
・「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方(2015) 知的人生設計のすすめ/橘玲」(幻冬舎)
・「世界にひとつしかない「黄金の人生設計」/橘玲」(講談社+α文庫)
読書時間:短 ■■■□□ 長
読み易さ:易 ■■■□□ 難
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