働くことの意味!
「ゼロ・トゥ・ワン 君はゼロから何を生み出せるか/ピーター・ティール、ブレイク・マスターズ、瀧本哲史」(NHK出版)
Web決済サービス「PayPal」の創業者の一人、ピーター・ティール氏が、今後の起業(スタートアップ)に求められるものを投資家視点で挙げている書籍です。
読み終えて感じたのは、労働者階級と投資家階級では、考え方や物事の捉え方が異なるんだなという印象でした。(当然といえば当然ですが...)
一般的な社会人が持つ「良い教育を受け、良い企業に属し、競争に負けず、なるべくリスクは避け、安定した生活を営む」という通念は、将来においても果たして持続可能なものなのか。
インパクトはあるにしても、このことを考える材料としては非常に有効な内容だったと思います。
最近、個人的に気に入っている「逆張り」という言葉が、この書籍にも度々登場していました。
「メディアの情報」や「常識」について、この「逆張り」の視点で考えてみると、少し世の中が変わって見えてくるかもしれません。
そうした「逆張り」の世界に生きている本物の体験を、ほんの一片であるにしても味わうことのできる刺激的な一冊でした。
<目次>
1 僕たちは未来を創ることができるか
2 一九九九年のお祭り騒ぎ
3 幸福な企業はみなそれぞれに違う
4 イデオロギーとしての競争
5 終盤を制する(ラストムーバー・アドバンテージ)
6 人生は宝クジじゃない
7 カネの流れを追え
8 隠れた真実
9 ティールの法則
10 マフィアの力学
11 それを作れば、みんなやってくる?
12 人間と機械
13 エネルギー2.0
14 創業者のパラドックス
終わりに 停滞かシンギュラリティか
<一節ピックアップ>
「重要なのは「何をするか」だ。自分の得意なことにあくまでも集中すべきだし、その前に、それが将来価値を持つかどうかを真剣に考えた方がいい。」
<関連書籍>
・「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント/ロバート キヨサキ, 白根 美保子」(筑摩書房)
・「僕は君たちに武器を配りたい/瀧本 哲史」(講談社)
読書時間:短 ■■■■□ 長
読み易さ:易 ■■■■□ 難
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