人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!/ダニエル・ピンク

2014年12月06日 21:07

『時代の変遷に振り回されないために』

「人を動かす、新たな3原則 売らないセールスで、誰もが成功する!/ダニエル・ピンク」(講談社)


原題の「TO SELL IS HUMAN(売るは人なり)」のとおり、多くの人は仕事でセールスをやっているいないに関わらず、売らない売り込み(他人を説得し、影響を与え、納得させること)に時間を使っています(本書では職場で過ごす時間の40%を費やしていると書いています)。

たとえば、会議で自分の意見を通したり、子供に外で遊ぶように促したり。

またセールスについても、これまでの売り込みは、売り主が多くの情報を持ち、買い主が騙されまいと気をつける「買い主は気をつけろ」の時代でしたが、今はインターネットの普及などにより売り主と買い主の情報が均一化されてきた中で、売り主が買い主にいかにして納得してもらえるかという「売り主は気をつけろ」の時代へと変わってきたと著者は語っています。

こうした環境の変化に対応するための新たな三原則「同調」「浮揚力」「明確性」が紹介されています。

今後、マーケットにおける売り主の単位が、集団から個へと変遷していく中で、こうした売り込みの手法の変化をいち早く感じとり身につけていくことで、変遷に振り回されることのないように、自分をコントロールする必要があると思います。

巻末の神田昌典さんの訳者解説も必見です。

<目次>

第1部 セールスマンの復活

第2部 セールスに必要な特質

第3部 セールスに必要なスキル

<一節ピックアップ>

「一般的に、経済行為におけるもっとも重要な活動は生産と消費の二つだとみなされる。しかし、現代人の活動の大部分には、"人を動かす"ことも含まれるように思える。つまり、お互いが望むものを手に入れるため、現金のように有形であれ、尽力や注目のように無形であれ、リソースを手放すよう相手に働きかけるということだ。」

<関連書籍>

「フリーエージェント社会の到来―「雇われない生き方」は何を変えるか/ダニエル ピンク」(ダイヤモンド社)

「モチベーション3.0 持続する「やる気!」をいかに引き出すか/ダニエル・ピンク」(講談社)

「ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代/ダニエル・ピンク」(三笠書房)

読書時間:短 ■■■■□ 長

読み易さ:易 ■■■□□ 難


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